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という事で張り切って更新しようと思いきや、何やらお世話になっているサーバが仕様変更で二転三転しているようなのでどうしようかなって感じです。
正直私にはよく分からない。結局ソフトは使えるの?使えないの?
とりあえずもう少し様子見で行こうと思います。
今の内にサイトの新しいデザインでも考えよっと。
なので、南の誕生日話はこっちにコソッと置いていきます。
あえて前日なのは仕様です。
また後日サイトに上げよう。そうしよう
今回やりたかったこと↓
・山吹わらわら
・でもほんのり南国
・サプライズ的お祝い
・主役のはずなのにどこか地味な南
欲張りすぎて何が何だか分からなくなりました。でも全部取り入れたよ!
ちなみに去年の南は風邪で寝込んでいました。
あれ…私、まともに南の誕生日を祝ったこと無い…!笑
最近全く文章を書いていないので全然まとまらなくてヒーヒー言ってました。
文章って難しい…!
リハビリ的な意味でもちょっとずつまた妄想を文章にしていけたらなと思いました。
突然の展開についていけず、南は思わず固まった。
Happy Surprise!
「南!誕生日おめでとう!」
「え…?」
部長会議で部活に遅れた南を迎えてくれたのは、パーン!と盛大に鳴り響くクラッカーの音だった。
呆然と部室を見回すと、朝練の時にはなかった飾り付けがたくさん施されていた。
なるほど、だからコートがやけに静かだったのか、と妙に冷静に納得しつつも戸惑いを隠せない南を気にする事もなく、千石がニコニコ顔のまま駆け寄ってきた。
「南が俺よりも1コ上か。羨ましいぞこのっ!」
「えーっと…ありがとう…?」
やたらとテンションの高い千石への返答に困って東方に助けを求めたが、目が合った途端に申し訳なさそうな顔をされた。声には出さずに「スマン」と口が動く。
助けてくれないと分かり、南は諦めたように千石に視線を戻した。
「千石」
「なに?」
「今日が何日か知ってるか?」
「7月2日でしょ」
ひょっとしたら…という儚い思いはすぐに打ち砕かれ、南は思わず頭を抱えたくなった。去年までは合っていたのになぜ今年は。
相変わらず千石はニコニコしている。
「祝ってくれるのは嬉しいが…俺の誕生日は…」
「明日だよ」
南が言い終わる前にあっさりと返される。予期せぬ返答に戸惑った。
誕生日を勘違いした訳ではないのか。
では何故今日…
「南を驚かせようと思ったら今日になりました!」
どう?びっくりしたでしょ?と嬉しそうに語る千石を見て、南は脱力した。
「千石がどうしても今日祝いたいって聞かなくてな…」と東方がフォローする。
どうやらサプライズのつもりだったようだ。
確かに驚いたが。
まさか前日に祝われるとは思ってもいなかった。明日も部活はあるというのに。
フライングにも程がある。
「まあ俺たちもびっくりしたよね」
「でもまあ千石らしいと言うか」
「千石の発想力には敵わないよ」
うんうん、と喜多と新渡米が頷き合い、錦織もそれに同意する。
そんな部員たちの会話を聞きながら、南は先程自分に向けられたクラッカーから飛び出た紙テープを頭から払う。室町に指摘されるまで気付かなかったが、どうやらずっと頭に引っ付いていたようだ。
できればもっと早く教えて欲しかった。
カラフルなテープを手で落としていると、そっと近寄って来た壇に「千石さん、一番張り切って準備してたんですよ」とこっそり耳打ちされて、南は何だか気恥ずかしくなった。
ニコニコしている壇に釣られて一緒に笑う。
「で、ケーキは食わねえのかよ」
ケーキ食わねえなら帰るぞ、と壁にもたれかかった亜久津が呟く。
その視線の先にはもちろんケーキ。
いつもは不機嫌な彼だが、今日は心なしか浮かれている気がする。
そもそもここにいる事自体奇跡に近いのだが。
ケーキ効果は抜群だ…と南はしみじみと思った。
「あ!そうそう!ロウソクに火を点けなきゃ!」
千石が思い出したかのように慌てて準備を始めた。
全部のロウソクに火を点け終わると、入り口の側にいた東方が電気を消す。
しかし、まだ外は明るいのであまり意味はなかった。
南に向けてハッピーバースデー(イブ)を熱唱するが、それぞれが自由に歌いすぎて何が何だか分からなくなっている。しかしみんなそんな事は気にせず歌い続ける。
ちょっと音痴だったりやたらと上手かったり様々だ。
そんな中、誰かが『Dear南』の部分を『地味南』に替えて歌っていたのを南は聞き逃さなかった。
「てな訳で1日早いけど南おめでとう!」
「早くケーキが食べたいです!」
壇の言葉を皮切りにケーキに群がる部員たち。出遅れる南。
今日は全体的にグダグダだ。
南にとって、今までとは全く違う誕生日(の前日)だった。
これはみんなから!と手渡されたプレゼントの包みを抱えながら、南は主役を差し置いて好き勝手に騒いでいるチームメイトを見やる。
でもまぁ、こうやってみんなで騒ぐのは嫌いじゃない。
こいつららしい祝い方だなあ、と南は笑った。